復活!「女川獅子振り披露会」開催

東日本大震災から2年5ヶ月目の月命日である8月11日、日本財団を始めとする全国の皆様からのご支援を受けた「感謝」と、震災で尊い命を亡くされた方々への「鎮魂」を込めた女川の伝統的な「獅子振り」が復活しました。当日は記録的な炎天下の中、熱い熱い獅子舞が各地区特有の笛や太鼓のリズムで大勢の町民が参加し賑わった。

編集後記:全体的にどの地区の獅子振りもここぞと力強い演舞でした。最初に舞った「てらま獅子振り伝承保存会」の獅子舞は大漁旗を寄せ集めて作った衣装を着飾り、風を切るように舞うお囃子はとても印象的で、実に感動的でした。これぞ浜の「獅子振り」のお手本だと思った。また、震災以降結成された「女川港まむし太鼓連」は全国に遠征し女川の獅子振りを伝承すると共に、子供たちにも伝統芸能をしっかり伝承されている様子が特徴的で、今後の獅子振りのリーダー的存在だと思った。竹浦では「たげな新聞」等を発行し、獅子舞の定期的な練習を重ね、地区のコミニュティーを図っている。また「たげなガールズ」と言う竹浦の女性達で結成される美女グループの篠笛が獅子振り披露会に華を添えた。獅子降り披露会直前に豪雨が襲った秋田県仙北市への激励の横断幕が印象的だった。

復活!「女川獅子振り披露会」開催

女川町の各地区に伝わる獅子振りが、日本財団等各位の支援を受け復活します。「支援への感謝」、「津波で亡くなられた尊い命の鎮魂」、女川「復活」を祈願し「獅子振り披露会 」を開催します。

日時 平成25年8月11日(日)午前10時~
場所 女川町内(女川町総合運動場内 第二多目的運動場)
主催 女川獅子振り協議会
共催 女川町教育委員会
内容
1)挨拶 会長      鈴木成夫
2)祝辞 女川町長   須田善明 様
公益財団法人 日本財団
公益・ボランティア支援グループ長 吉田哲郎 様
3)支援いただいた団体 紹介
公益財団法人 日本財団
公益財団法人文化財保障・芸術研究助成財団
宮城県地域文化遺産復興プロジェクト実行委員会
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル
4)出演団体(別紙参照)
5)閉会挨拶 女川町教育委員会 教育長 村上善司

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獅子舞とは
造り物の獅子頭を被って踊る獅子舞は(女川町では獅子振りと言います)全国至る所で、様々な形で行われています。
獅子舞は、宮城県でも石巻地方の海岸地帯で多く見られ、正月に「悪魔祓い」、「大漁祈願」、「家内安全」を祈って笛、太鼓のお囃子で獅子が家々を一軒々廻ります。「虎は千里を走り還る」という中国の故事にちなみ、海洋で漁に出ている家人の無事な帰港を願う気持ちと大漁を願うものに元来の悪魔祓いや魔除けの願いに追加されたものと考えられます。女川町の各浜に伝わる獅子舞は、浜ごとに獅子の顔がすべて違います。また、獅子は男獅子と女獅子があり、浜によって違います。舞は、「たんぶち唄」という祝い歌から始まり、家の座敷から「四方固め」の舞から始まります。この「四方固め」は、座敷の四隅に住む悪霊・悪魔を獅子が見つけて、かぶりつき、その後、その家の当主の頭をかぶりつきます。頭をかぶりつかれると、丈夫になると言われ無病息災を祈願するのです。その後、一度獅子は眠りに入り、速いテンポのリズムによって「虎舞」に移行して行きます。そして、最後に、かぶりついた悪霊を外に吐き出し、舞は終わります。この獅子舞が、女川町の各浜・各地区で永く伝承されており、地域間における絆の強さの源でもありました。
獅子舞は7世紀頃に百済から日本に伝わったとされ、主に祭りの行列の先頭を行き悪魔祓いをする役目として全国に広がりました。獅子舞の出る祭りは3000以上あり日本の芸能の7割を占めるが、顔の色や形、衣装、舞い方、太鼓の節などが地域ごとの特徴を有しており、同じ獅子舞は二つとありません。各地に広がる過程で獅子舞の役割も祈祷、火伏せ、豊作祈願、厄祓いと多様化し、より地域ごとに、住民の生活に寄り添う身近な芸能となりました。
女川町以北の地域では獅子ではなく虎が同じ役割を果たしてきましたが、演舞の途中から「獅子が虎に変わる」と言われる独特の舞を有していることから、東北沿岸の獅子舞から虎舞という南北の芸能をつなぐ重要な起点にある芸能と言えるのではないでしょうか。